お知らせ

福島県で震度5弱、広範囲に揺れ

3月14日の17時8分頃、福島県沖を震源とするM6.7の地震が発生した。福島県楢葉町で震度5弱を観測した他、宮城県や栃木県等で震度4、東京都・神奈川県・山梨県でも震度3を観測し、揺れは近畿東部までの広範囲に及んだ。この地震による被害は15日現在で、1名の負傷者と一部の建物で損壊が発生した他には報告されていない。気象庁は会見で、今後1週間は最大震度4の余震が発生する可能性があるとして注意を呼び掛けている。
なお、13日にも同震源域で地震が発生しているが、関係性は薄いようだ。

トルコ東部でM5.9の地震

3月8日、トルコ東部・エラズー付近で現地時間4時32分(日本時間11時32分頃)、M5.9、震源の深さ10kmの地震が発生した。発表する機関によって差はあるが、40人前後の死者が出ている模様だ。

チリ大地震、国際救援本格化・津波対策には課題も (第2報)

2月27日にチリ中部を震源としたM8.8の地震被害は、3月に入り被害の全容が明らかになってきた。同国政府の発表によると、2日の時点で確認された死者は796人に達し、特に震源に近いマウレ州、ビオビオ州の被害が深刻となっている。また、中部沿岸地域が約200kmにわたり最大12mもの津波で甚大な被害を受けた。市街地では略奪が横行する等治安が悪化しているため、政府は外出禁止令や軍隊を動員して事態の鎮静化に努めている。
一方、この地震によって太平洋側全域に津波警報・注意報が発令された国内では、津波によってカキ等の養殖業に被害が出た。また、避難者が第一波到達後に帰宅を始め、その後に最大波が観測された事態も明らかとなり、避難の在り方に課題を残す形となった。

日本太平洋沿岸に大津波・津波警報、直ちに安全な場所へ避難を

気象庁は、2月28日午前9時33分に日本沿岸に大津波・津波警報を発表し、該当する沿岸の住民に避難をよびかけています。3メートルの大津波は東北の三陸沿岸、津波は太平洋沿岸の広範囲の地域です。この津波は昨日に発生したチリ中部巨大地震によるもので、日本では類似の津波で過去に大きな被害を出しています。

南米チリで巨大地震、死者多数

米地質調査所によると、南米チリ中部の都市コンセプシオン北方で27日午前3時34分(日本時間午後3時34分)ごろ、マグニチュード(M)8.8の巨大地震が発生し、かなりの被害が出ている模様。日本の気象庁は太平洋の広域に津波が発生する可能性があると発表した。

2009年度防災教育チャレンジプラン各賞決定

■「宮城県丸森町立丸森東中学校」が大賞を受賞!

2010年2月13日(土)、2月14日(日)に、東京・有明の「有明の丘基幹的広域防災拠点施設」で、防災教育チャレンジプランの最終報告会(ワークショップ)が開催されました。2009年度防災教育チャレンジプランに取り組んだ9団体が、この1年間の実践活動の最終報告を熱のこもった発表で行った結果、受賞団体は次の通りです。

○防災教育大賞

【宮城県丸森町立丸森東中学校】
改援隊(かいえんたい)という組織を作り、少子高齢化の中山間地で、中学生が主体となってPTAや地域住民、社会福祉協議会など多くの団体と連携し、地域防災訓練を実施するなど、地域防災力の向上に取り組んだことや、農業など幅広い分野にも波及して取り組んだ点が高く評価されました。

○防災教育特別賞

【滋賀県立彦根工業高等学校都市工学科】
高校生が地域住民や小学生らと一緒になって災害時の避難場所に「かまどベンチ」を製作し、防災設備を形として残すとともに、「かまどベンチ」を使った炊き出し訓練を行うなど、地域とのコミュニケーションをより一層深める取り組みを実施した点が評価されました。

○防災教育優秀賞

【紀の川市立荒川中学校】
阪神・淡路大震災の被災者を取材し、体験談などを防災教育番組として作成し、校内放送という学校にある設備を使って、全校生徒へフィードバックするとともに、放送内容の小冊子化や地域と連携した防災マップを作成した点が評価されました。

【特定非営利活動法人 日本沼津災害救援ボランティアの会(NVN)】
高齢者が行うAEDという視点から、災害弱者にならない高齢者を育成するための訓練や、AEDを一般の方へ、より知ってもらうためのAEDマップ作成などの普及を実施したこと、AEDの手順を歌で覚えてもらうなど工夫を重ねた点が評価されました。

なお、各団体の取り組みなどについては、防災教育チャレンジプランホームページ(http://www.bosai-study.net/top.html)をご参照ください。

…防災教育チャレンジプランメールマガジンより抜粋…

ハイチ大地震、首都被害甚大、国民の3分の1が被災か (第2報)

ハイチで13日(日本時間)に発生した地震は、首都ポルトープランスに甚大な被害を及ぼしたことが明らかになってきた。人口の約3分の1が被災したと考えられ、死者が数万規模に上ると見られる。国連やアメリカをはじめとする数ヶ国、NPO団体等が救援活動を展開しているものの、現地の政府関連施設やライフライン、病院や空港といった重要施設がほとんど機能していない状況だ。余震も続き、さらなる倒壊を避けるため住民は屋外での避難生活を送っている。また、囚人の脱走や遺体が路上に放置されている等、治安・衛生状態の悪化も始まっており、混乱の長期化が予想される。
なお、今回の地震は同国に存在する2つの断層の内の「エンリキロ断層」が横にずれたことによる直下型地震であることが判明している。

ハイチ首都近郊で大地震、壊滅的被害の恐れ

現地時間で12日16時53分(日本時間13日6時53分)頃、ハイチ首都ポルトープランスから南西約15kmを震源とするM7.0・震源の深さ10kmの地震が発生した。首都やその周辺の街では病院等が倒壊し、大統領宮にも被害が出ているとの情報もあり、被害の拡大が懸念されている。
なお、この地震による津波の被害は確認されていない。

伊東市沖で地震が相次ぐ

17日夜から18日朝にかけて、静岡県伊東市の沖合いを震源とする大きな地震が2度相次ぎ、いずれも伊東市で震度5弱、伊豆の国市や小田原市等で震度3~4を観測した。地下のマグマ活動が原因とみられている。
<17日の地震>
22時45分頃に発生。推定M5.0。この地震に先立ち、周辺では小規模な群発性地震が発生していた。
<18日の地震>
8時45分頃に発生。推定M5.3。昨日の地震から50回以上の地震(有感・無感含む)があり、気象庁も同日未明の会見で今後最大深度5強の地震が起きる可能性を指摘していた。
<被害 ※18日午前現在>
水道管の破裂・断水等:32件。家屋の一部損壊:23件。他、道路等の被害が数件。怪我人が数人発生しているものの、死者は確認されていない。

広州市訪日視察団が来会

12月16日、中国・広州市(※)の行政機関職員から構成される「自然災害の救助と応急管理」訪日視察団(26名)が当委員会を訪問しました。同視察団は2008年の四川大地震で甚大な被害を出したことに示唆を受け、度々地震等の自然災害に見舞われている日本の防災や応急・復興体制を視察するため訪日。12月一杯をかけて国内の様々な行政機関や防災施設を訪問する予定です。その中で、民間団体である当委員会の講座・登録制度等の災害ボランティア推進活動体制に注目し、今回の訪問となりました。
当委員会の概要説明後の質疑応答では、「社会福祉分野へのSL活動の関わり」や「自治会等の地域組織との関係」、「災害が発生した際の本部とSLの連携」等の具体的な質問が次々と出され、防災やボランティアへの関心の高さが窺えました。また、最後には団長の肖 広英氏から「今まで訪問したなかで一番実りある内容でした」との挨拶もいただきました。

※広州市:広東省に属する中国第三の規模を誇る大都市。香港の北西に位置し、近年では国際都市としての一面も持つ。中国語では「广州」または「廣州」と表記する。