気象庁は、2月28日午前9時33分に日本沿岸に大津波・津波警報を発表し、該当する沿岸の住民に避難をよびかけています。3メートルの大津波は東北の三陸沿岸、津波は太平洋沿岸の広範囲の地域です。この津波は昨日に発生したチリ中部巨大地震によるもので、日本では類似の津波で過去に大きな被害を出しています。
米地質調査所によると、南米チリ中部の都市コンセプシオン北方で27日午前3時34分(日本時間午後3時34分)ごろ、マグニチュード(M)8.8の巨大地震が発生し、かなりの被害が出ている模様。日本の気象庁は太平洋の広域に津波が発生する可能性があると発表した。
■「宮城県丸森町立丸森東中学校」が大賞を受賞!
2010年2月13日(土)、2月14日(日)に、東京・有明の「有明の丘基幹的広域防災拠点施設」で、防災教育チャレンジプランの最終報告会(ワークショップ)が開催されました。2009年度防災教育チャレンジプランに取り組んだ9団体が、この1年間の実践活動の最終報告を熱のこもった発表で行った結果、受賞団体は次の通りです。
○防災教育大賞
【宮城県丸森町立丸森東中学校】
改援隊(かいえんたい)という組織を作り、少子高齢化の中山間地で、中学生が主体となってPTAや地域住民、社会福祉協議会など多くの団体と連携し、地域防災訓練を実施するなど、地域防災力の向上に取り組んだことや、農業など幅広い分野にも波及して取り組んだ点が高く評価されました。
○防災教育特別賞
【滋賀県立彦根工業高等学校都市工学科】
高校生が地域住民や小学生らと一緒になって災害時の避難場所に「かまどベンチ」を製作し、防災設備を形として残すとともに、「かまどベンチ」を使った炊き出し訓練を行うなど、地域とのコミュニケーションをより一層深める取り組みを実施した点が評価されました。
○防災教育優秀賞
【紀の川市立荒川中学校】
阪神・淡路大震災の被災者を取材し、体験談などを防災教育番組として作成し、校内放送という学校にある設備を使って、全校生徒へフィードバックするとともに、放送内容の小冊子化や地域と連携した防災マップを作成した点が評価されました。
【特定非営利活動法人 日本沼津災害救援ボランティアの会(NVN)】
高齢者が行うAEDという視点から、災害弱者にならない高齢者を育成するための訓練や、AEDを一般の方へ、より知ってもらうためのAEDマップ作成などの普及を実施したこと、AEDの手順を歌で覚えてもらうなど工夫を重ねた点が評価されました。
なお、各団体の取り組みなどについては、防災教育チャレンジプランホームページ(http://www.bosai-study.net/top.html)をご参照ください。
…防災教育チャレンジプランメールマガジンより抜粋…
ハイチで13日(日本時間)に発生した地震は、首都ポルトープランスに甚大な被害を及ぼしたことが明らかになってきた。人口の約3分の1が被災したと考えられ、死者が数万規模に上ると見られる。国連やアメリカをはじめとする数ヶ国、NPO団体等が救援活動を展開しているものの、現地の政府関連施設やライフライン、病院や空港といった重要施設がほとんど機能していない状況だ。余震も続き、さらなる倒壊を避けるため住民は屋外での避難生活を送っている。また、囚人の脱走や遺体が路上に放置されている等、治安・衛生状態の悪化も始まっており、混乱の長期化が予想される。
なお、今回の地震は同国に存在する2つの断層の内の「エンリキロ断層」が横にずれたことによる直下型地震であることが判明している。
現地時間で12日16時53分(日本時間13日6時53分)頃、ハイチ首都ポルトープランスから南西約15kmを震源とするM7.0・震源の深さ10kmの地震が発生した。首都やその周辺の街では病院等が倒壊し、大統領宮にも被害が出ているとの情報もあり、被害の拡大が懸念されている。
なお、この地震による津波の被害は確認されていない。
平成21年(2009年)
01月16日 千代田区防災訓練[VoC活動・徒歩帰宅訓練]
01月17日 神奈川防災ギャザリング(~18)
01月21日 防災とボランティアのつどい
01月24日 池袋駅前混乱防止対策訓練
02月08日 第11期上級講座(15,22日/本所)
02月12日 神奈川第44期災害救援ボランティア講座 開催(17,18日/横浜)
02月14日 防災教育チャレンジプラン(15日,NVN/SLS)
03月01日 上11期生+SL-A交流会(スクワール麹町)
03月06日 東京第54期立教大学 災害救援ボランティア講座 開催(7,14)
03月17日 HITACHIビルメンテナンス見学会
04月01日 都立高校教育支援コーディネーター活動開始
04月06日 第29回定期委員会(KKR)
04月11日 SL対象上級救命再講習
05月21日 千葉第23期災害救援ボランティア講座 開催(~23/松戸)
05月23日 千代田区第14期明治大学 災害救援ボランティア講座 開催(24,31)
05月24日 千葉県SLネット合同防災訓練
06月06日 千代田区第15期上智大学 災害救援ボランティア講座 開催(7,13)
06月15日 防災教育チャレンジプラン実行委員会事務局活動開始
06月17日 都立深川高校防災教育
06月20日 千代田区第16期法政大学 災害救援ボランティア講座 開催(27,28)
06月24日 SLネット全体交流会、他(KKR)
06月27日 JBU基本教育(愛知)
06月28日 初夏の風に集うコンサート手伝い(CCレモンホール)
07月06日 神奈川第45期 災害救援ボランティア講座 開催(7,8,川崎)
07月07日 第30回定期委員会(KKR)
07月21日 企業学習会@荒川見学
07月31日 日本工業大学救命講習(SLS)
08月01日 東京第55期中央大学 災害救援ボランティア講座 開催(2,3/多摩)
08月03日 第1回地域・大学連携災害対応セミナー(4,東経大)
08月06日 東京港見学会
08月15日 東京第56期一橋大学 災害救援ボランティア講座 開催(16,17/国立)
08月22日 東京第57期目白大学 災害救援ボランティア講座 開催(9/17,18,10/10,新宿)
08月30日 第30回八都県市合同防災訓練(東京他)
09月01日 第30回八都県市合同防災訓練
09月05日 第30回八都県市合同防災訓練(5~6千葉県会場)
09月06日 夏合宿in新潟(7,8,SLS)
09月12日 静岡第2期講座(9/13・19/沼津)
09月17日 東京第57期目白大学 災害救援ボランティア講座 開催(9/17,18,10/10,新宿)
09月19日 SL認定者6千名達成
09月26日 土浦社協災害ボランティア講座(~27)
09月28日 第5回富山大学講座(29,30,富山)
10月05日 千葉第24期災害救援ボランティア講座 開催(~7/千葉市)
10月05日 神奈川第46期災害救援ボランティア講座 開催(~7/横須賀市)
10月10日 東京57期目白大学 災害救援ボランティア講座 開催(9/17,18,10/10,新宿)
10月31日 防災教育チャレンジプラン中間報告会
11月02日 都立千早高校避難所体験学習(11,12,豊島区)
11月14日 千代田区第17期法政大学 災害救援ボランティア講座 開催(21,22/市ヶ谷)
11月14日 東京第58期東京大学 災害救援ボランティア講座 開催(28,29/本郷)
11月17日 神奈川第47期 災害救援ボランティア講座 開催(18,24/厚木)
12月16日 中国/広州市訪日視察団
17日夜から18日朝にかけて、静岡県伊東市の沖合いを震源とする大きな地震が2度相次ぎ、いずれも伊東市で震度5弱、伊豆の国市や小田原市等で震度3~4を観測した。地下のマグマ活動が原因とみられている。
<17日の地震>
22時45分頃に発生。推定M5.0。この地震に先立ち、周辺では小規模な群発性地震が発生していた。
<18日の地震>
8時45分頃に発生。推定M5.3。昨日の地震から50回以上の地震(有感・無感含む)があり、気象庁も同日未明の会見で今後最大深度5強の地震が起きる可能性を指摘していた。
<被害 ※18日午前現在>
水道管の破裂・断水等:32件。家屋の一部損壊:23件。他、道路等の被害が数件。怪我人が数人発生しているものの、死者は確認されていない。
12月16日、中国・広州市(※)の行政機関職員から構成される「自然災害の救助と応急管理」訪日視察団(26名)が当委員会を訪問しました。同視察団は2008年の四川大地震で甚大な被害を出したことに示唆を受け、度々地震等の自然災害に見舞われている日本の防災や応急・復興体制を視察するため訪日。12月一杯をかけて国内の様々な行政機関や防災施設を訪問する予定です。その中で、民間団体である当委員会の講座・登録制度等の災害ボランティア推進活動体制に注目し、今回の訪問となりました。
当委員会の概要説明後の質疑応答では、「社会福祉分野へのSL活動の関わり」や「自治会等の地域組織との関係」、「災害が発生した際の本部とSLの連携」等の具体的な質問が次々と出され、防災やボランティアへの関心の高さが窺えました。また、最後には団長の肖 広英氏から「今まで訪問したなかで一番実りある内容でした」との挨拶もいただきました。
※広州市:広東省に属する中国第三の規模を誇る大都市。香港の北西に位置し、近年では国際都市としての一面も持つ。中国語では「广州」または「廣州」と表記する。
千代田区では、「阪神・淡路大震災」を風化させない意味も含めて、毎年1月17日(防災とボランティアの日)に「帰宅困難者避難訓練」を実施しています。当会では、訓練が開始された平成15年度から例年、同訓練に参加しています。本年度は2010年1月15日(金)秋葉原駅周辺にて『外国人支援』を主要なテーマに、区・区内大学・社会福祉協議会等と連携して実践的な帰宅困難者支援訓練を行います。SLで参加をご希望の方は本部事務局までご連絡ください。一般の方は千代田区のホームページからお申し込みください。
http://www.bousai.city.chiyoda.lg.jp/disaster/info_020924.html
10月31日、東京京有明にある「有明の丘基幹的広域防災拠点施設」にて「2009年度防災教育チャレンジプラン中間報告会」が開催されました。この施設は、首都圏において、大規模かつ広域的な災害が発生した際に国・地方公共団体等の合同現地対策本部を設置される施設で、日本で初めて基幹的広域防災拠点として整備された施設です。SLの関係団体でもある「NVN(日本沼津災害救援ボランティアの会)」と「SLS(SafetyLeaderStudents’Network)」もそれぞれ、今年度の中間活動報告を行いました。防災教育チャレンジプランホームページでは、近日中に中間報告会の様子が紹介される予定ですのでぜひご覧ください。
http://www.bosai-study.net/top.html